帰省した際に1日自由時間があったので、沖縄県民ですが母と二人でゆいレールで沖縄観光をしてきました。今回は「ゆいレールで行けるおすすめの観光スポット」を紹介したいと思います。
ゆいレールとは
F. Inushitaさんによる写真ACからの写真
沖縄都市モノレール「ゆいレール」は、那覇空港から首里城の近くまでを走るモノレールです。名前の由来は沖縄方言の”ゆいまーる”からきています。
”ゆいまーる”は畑仕事を農家のみんなで協力して持ち回りでやりましょうね~みたいな意味です。今は単純に”助け合い”という意味でも使われます。
”ゆいまーる”がサビの歌詞に入っている「ユイユイ」という歌も有名で、沖縄県民なら皆歌えます。あと修学旅行のガイドさんがほぼ確実に歌います。
沖縄って観光産業をメインに押し出していますが縦に長くて離島もあって、観光スポットが集中していないので正直周りづらいんですよね。
電車があればまた変わってくるんでしょうが、今まで作っていないとなると採算が取れないやら不発弾が残っているやらいろいろ問題があるんでしょう。
モノレールが沖縄全体に延びたらいいのにな~と思って調べてみると2019年10月に延長するそうです。画像を見ると全然短くて「俺たちの冒険はまだ始まったばかりだ」感が強いですが、今後の発展に期待です。
離島でダイビングとか那覇から離れた場所を旅行のメインにしている方も多いかと思うんですが、帰る前にちょっと時間がある方や日程が短い方は那覇空港駅があるゆいレールでの観光もおすすめです。
ゆいレールの路線図・料金
ゆいレールの路線には15個の駅があります。那覇空港駅 – 首里駅間でも所要時間は27分程です。那覇空港駅から出発した場合、料金は1駅隣までが150円、一番遠い首里駅までで330円かかります。
フリー乗車券
乗り放題のフリー乗車券も販売しています。降りたい駅が1駅だけなら不要ですが、何か所か下車して観光したい場合はフリー乗車券が圧倒的にお得です。
今回は1日フリー乗車券で観光しました。
首里駅
首里城
ゆいレールで行ける観光地と言えば「首里城」ですね。
沖縄県民ですが実は今回初めて行きました。平成28年から行っていた漆の塗り直しも完了してとても綺麗です。
首里城公園 無料エリア
全体を2時間くらいかけて有料エリアまで見て回ったんですが、坂がきつくてめちゃめちゃ足が疲れました。
入口にある案内所でパンフレットやスタンプラリーの用紙を受け取りました。お土産もここで売っています。ちなみに隣にこっそり建ってる建物「首里杜館」は情報センター&休憩所です。
案内所のすぐ近くに「守礼門(しゅれいもん)」があります。体力に自信のない方や次の予定が控えている方も守礼門なら近いのですぐに見て楽しめると思います。
守礼門は二千円札の絵柄にもなっていましたね。二千円札、なんですぐ消えてしまうん・・・?
守礼門をくぐった先の坂の途中には園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)という礼拝所があります。国王が外出するときに安全祈願をした場所だそうです。
その先には「歓会門(かんかいもん)」という中国皇帝の使者を歓迎する意味で名付けられた門があります。
歓会門を過ぎると傾斜のきつい階段が登場します。中国の使者もびっくりですね。
こちら側ではなく木曳門(こびきもん)から入るルートが階段のないバリアフリーコースになっています。車椅子の貸し出しも行っているようなので、付き添いの方は案内所で確認してみてください。
とは言ってもやっぱり結構な斜面なので、体力的に厳しそうであれば無料エリア内のみの観光をおすすめします。
階段の途中にある龍樋(りゅうひ)です。龍の彫刻の口から水が湧き出しています。王宮の飲料水などに使われていたそうです。
階段を登りきると「瑞泉門(ずいせんもん)」と「漏刻門(ろうこくもん)」があります。※ 瑞泉門を撮り忘れてしまいました。
漏刻は中国語で水時計という意味で、門の上のやぐらに水槽を設置し水が漏れる量で時間を計っていたことから「漏刻門」と名前が付いているそうです。
漏刻門を過ぎるとちょっとした広場になっていて、日時計や鐘が設置されています。
登ってきた道のりや首里の街並みを見ながらひとやすみ。普段全く運動していないのでこの時点ですでに筋肉痛になる予感が強いです。
「広副門(こうふくもん)」をくぐって「下之御庭(しちゃぬうなー)」というお庭に入ります。
しちゃぬうなーって絶対読めなくないですか?
他にも木曳門周辺の公園ゾーンが無料エリアになっていますが、守礼門から入った場合この下之御庭までが主な無料エリアです。この先の正殿に進むにはチケットを購入する必要があります。
首里城公園 有料エリア
下之御庭にある券売所でチケットを購入します。ちなみに守礼門近くの案内所では買えません。
モノレールのフリー乗車券を提示すると、割引価格が適用されて通常大人820円が660円で購入できます。(2019年4月現在)
チケットを提示して「奉神門(ほうしんもん)」をくぐります。3つの門のうち中央は身分の高い人しか通れなかったんだとか。スタッフさんの服装が可愛いです。
メインの正殿です。写真が下手すぎるので素材サイトにあった上手な人の写真も貼ります。
はい美しい。
ちなみにこの正殿があるエリアは御庭(うなー)と言います。うなーはもう覚えましたね。
南殿・正殿内は撮影OKな場所とNGな場所があるのでご注意ください。こちらは御差床(うさすか)という国王が座る玉座です。煌びやか。
南殿・正殿を見てまわったら、後之御庭(くしぬうなー)というエリアへ。ちょうど伝統芸能公演の最中だったらしく、沖縄民謡を聴きながら歩くことができました。
人が多すぎて外からはよく見えませんでしたので公演をしっかり見たい方は時間前に後之御庭(くしぬうなー)にある「世誇殿(よほこりでん)」へ向かっておいた方が良いです。観覧は無料です。
世誇殿の横を過ぎるとラストスパートとばかりに出てくるやたら段数の多い階段。
塀の上を歩きたがる人が多いようで警備員さんが見張っていました。景色を楽しんだ後は階段を下って北殿(ほくでん)内のミュージアムショップでお土産なんかを見ながら帰ります。
今回はスタンプラリーを押しながら周っていたんですが、スタンプ台の場所が分かりにくくて何か所か逃していたため1周半しました。時間がない人はスタンプラリーやめたほうが良いです。
「スタンプ台・・・どこ・・・?」と終始探していてだんだん観光がメインなのかスタンプがメインなのかわからなくなってきました。
大変でしたがまぁ達成感はありますね。スタンプラリーを制覇すると記念品が貰えます。この日はゴールデンウィーク期間だったのでクイズラリーというイベントも同時開催していました。
おもろまち駅
ここは観光というより買い物ですね。駅直通で国内唯一の路面型免税店「Tギャラリア(DFSギャラリア)」に行くことが出来ます。
日本人でも購入可能な免税店があるのは「特定免税店制度」という沖縄限定の制度があるからで、これは沖縄の観光業を盛り上げるための特例のようです。
「那覇空港から沖縄県外に行くチケット」を持っていないと購入できない点、一部のブランドが対象外になっている点にご注意ください。
ブランド物に特に縁が無い私はメインプレイスのすずらんでラーメンを食べました。おいしかったです。
牧志駅
国際通り(平和通り)
かなり昔に行ったことがありますが、記憶の中の国際通りは「ごちゃごちゃしている」「おきなわ屋がめっちゃある」「変なTシャツ売ってる」というイメージです。
15年ぶりに行ったら画像にある国際通り入口のおきなわ屋が無くなっていて地味にショックでした。
今回は平和通りをメインに歩きました。
このごちゃごちゃ感。子供の時は特に何も思いませんでしたが、改めて来てみると都会では見られないディープな沖縄らしさがあって面白いです。県外の友達と来るときは絶対連れてこようと思います。
あー!やっぱり売ってる!!
ナイキやプーマのロゴを改変した変なTシャツ売ってる!!
こちらはアイスティー飲み放題で有名な花笠食堂。スーパーに行けば「花笠食堂のアイスティー」という商品が売っている程の有名店です。
沖縄の人ってアイスティー大好きですよね。私は霧の紅茶(きりこう)派なんですが、「霧の紅茶ミルクティー」が沖縄以外に全然無いのなんで?
沖縄に来たら「有名な定食屋さん」に是非入ってみてください。ボリューム満点な地元の沖縄料理が楽しめます。
国際通りは歩いているだけで面白いので、時間があるなら是非行ってみて欲しいです。
公設市場
今回は見れませんでしたが「牧志公設市場」も有名ですね。見て回ったり食べ歩きも楽しそう!
公設市場は移転を予定していて、2019年6月17日~30日まで閉鎖・7月1日からは新しい場所(といっても徒歩3分程度のところ)で仮説市場として営業を開始します。
後々は再整備を行い、2022年4月1日から「新牧志公設市場」として営業開始するそうです。どんな感じになるのか気になって完成予想図を見てみました。
いや全然違うー!!!
これが、
こう。
「昔ながらの公設市場」が見たい人は2019年6月17日までに行きましょう。
壺屋やちむん通り
今回は行けなかったんですが、焼き物に興味がある方は「壺屋やちむん通り」もおすすめ。国際通り近くの焼き物屋さんが並ぶこじんまりとした通りです。やちむんは御察しの通り焼き物という意味です。
Misaaah1210さんによる写真ACからの写真
全然料理をしないのでうちは100均の皿オンリーですが、食器が好きな方は楽しめるかと思います。焼き物の豆皿とかかわいいですよね。
結構遊べる「ゆいレール」
いろいろな駅で降りて歩きまわった結果、1日フルで遊べました。沖縄旅行から帰る前に時間が空いた方はぜひ「ゆいレール観光」を試してみて下さい。いっぺーじょーとーやいびんどー!